知らず知らずのうちにぎゅっと力を込めていたこぶしをそっと解いて包んでくれる、私にとってりんご助産院はそんな場所でした。
がちがちに固まったおっぱいに途方に暮れていた時に出会ったのがりんご助産院の産後ケア。おっぱい以外に困ったこともなく、「これさえなんとかなればいい」と深く考えずに予約をしましたが、結局4回もお世話になることになりました。
そうなった一番の理由は、おっぱい以上にがちがちに力んでいた自分に気が付けたから。
産後鬱でもない、別に大きな悩みはないと思い込んでいたけれど、“母親になったのだから”"みんなやれているのだから""自分もできるはずだから"…無意識に一人でもがいてたみたいです。
でも不思議。りんご助産院に来ると「甘えて頼っていいんや」「できなくて、分からなくて困ってるって言っていいんや」ってなるんです。
お茶目かつ博識なりんご先生をはじめ、愉快で優しいスタッフさんや1日を共に過ごすお母さん達が一緒に悩んで、考えてくれます。どんな小さな困り事も、ないがしろにはされません。
私の場合はもっと知りたいと思った補完食の講座にも参加しました。現在教えていただいた事を実践すべく、奮闘中です。
りんご助産院の産後ケアを通して、いつも後回しにしがちな「私自身」をとても大切にしてもらったから、自分に少し優しくなれました。
力が抜けて視野がちょっぴり広がったら、夫とより一層協力して育児に向かうことができるようになりました。
困って一人でスマホと睨めっこしていた時間は、尋ねて頼ってできた心の余裕で瞬く間に成長する娘の姿を見ていられる時間へと少しずつ変わっている気がします。
最後になりましたが、りんご先生、ゆうこ先生、スタッフのみなさん、出会ったお母さん方、お世話になりました。また会いたいです。ありがとうございました!
困っていても困っている気がしていなくても、一人でも多くのお母さんがこの場所に出会って、解けた手を繋げますように。